中道農園

合鴨達が田んぼを泳ぎ回って
虫や雑草を食べてくれる。
この合鴨農法で米を作り
ホルモン剤や抗生物質を与えない
健康な鶏からおいしい卵を採取。
中道農園
浜北市内野198-1
TEL/FAX.587-1595

中道達哉さん

大学卒業後サラリーマンをした後、26歳で家業のメロン農家に入る。
42歳で無農薬・無化学肥料の農業に転向し、野菜はもちろん、米や卵も環境に負担をかけない自然な形で生産している。
http://www.nakamichinojo.jp


 現在は自給自足の生活を目標に、野菜、米、卵を生産している中道さんだが、かつてはメロン農家をしていた。「メロンもやりがいはあったんです。メロンづくりは本当に難しくて、自分の力量がすぐ形になって現れますからね。でも、どうしても心に引っかかるものがあったんです」。メロン栽培にはとてもエネルギーが必要で、冬の暖房はメロンひとつのために10リットルの重油を使い、そこからたくさんの炭酸ガスが輩出されていく。世界にはその日に食べる穀物が無くて死んでいく人たちがたくさんいるというのに、ごく一部の人たちしか食べない贅沢品を作るためにこんなに環境に負担をかけていいのだろうか…、その思いを何年もかけて見つめた結果「納得できる生き方をしたい」と、彼は42歳で有機農家に転向したのである。


 野菜と米はもちろん無農薬無化学肥料、鶏もホルモン剤や抗生物質を与えずに鶏舎の中を自由に動き回れる自然飼育だ。虫や病気については、農薬や化学肥料のかわりになる自然のものがたくさんあるが、除草についてはそうはいかない。とくに、米作りに関しては全作業の半分以上の労力を草採りに使うと言っても過言ではないほど。アゼ草の場合、除草剤を使えば10アールあたり5分もかければ済み、1〜2ヶ月は生えてこないが、草刈り機だと1時間かけて刈っても2週間もすれば元通りになってしまう。のである。それを彼がどのようにして切り抜けているのかというと、合鴨なのである


 稲を植えた後に合鴨を放すと、合鴨達が田んぼを泳ぎ回って、虫を食べたり雑草を食べたり、土をかき回して稲の根を活性化してくれるのだ。こうして農薬や化学肥料を使わずにできたお米は甘味と粘りがあってとてもおいしい。5キロで2700円という価格で販売しているが、9月の販売を心待ちにしている人がたくさんいるそうだ。「農薬や化学肥料を使わない農法は、手間もかかるし効率も悪い。でも、環境破壊に手を貸すのではなく、野菜を育てその野菜くずを鶏が食べ、鶏の糞は畑の肥料にするという自然のサイクルの中で生きていられると思うと、とても充実していますね」。


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